ウェブ上でカーニング(文字詰め)がうまく機能する日本語フォントはそう多くはありません。
その中で「游ゴシック」は数少ないカーニングが機能するフォントです。
そしてSIRIUS2になって新たに搭載されたwebフォント「Noto」(Google Font)もカーニングが効きます。
では比較的よく使われる「メイリオ」はどうかというと、和文部は等幅フォントなのでカーニングが効きません。
等幅フォントというのは字間が等幅、つまり原稿用紙に書いたみたいに均等幅で表示されるフォントのことです。
これに対して欧文部はプロポーショナルフォント、つまり文字ごとに幅が変えてあるのでカーニングが効きます。
実際に見較べてみましょう。
こちらは「メイリオ」とwebフォント「Noto」での表示例です。
ただしカーニング機能はOFFのままです。
字体に若干の違いはあるものの、どちらもほぼ同じ間隔で表示されてますね。
では今度はwebフォント「Noto」のカーニング機能をONにした状態で比較してみます。
読点(、)やかっこやカタカナの小文字などが若干詰まっているのがわかるでしょうか。
好みがあるのでどちらがいいとは断言できませんが、少なくとも筆者個人はカーニングされてた方が自然で読みやすい気がしてます。
<カーニング>機能はデフォルトでは無効化されてます。
有効化はこちらで用意したカーニング専用スタイルの最初と最後のコメントアウトを解除するだけです。
游ゴシック or webフォント以外のフォントを選択した時はカーニング機能をONにしていても自動的に無効となります。
※<コメントアウト>についてはこちらの記事をご参照ください。
フォントというのは「このフォントは見た目がいいから」といった理由であなた好みのフォントを指定できるわけではありません。
というのもウェブサイトというのは基本的には利用者のPC・iPhone・Androidにインストールされてるフォントでしか表示できないからです。
よって最大公約数的なフォントしか指定できないようになってるんです。
SIRIUS2でも(全部が全部とは限りませんが)そういった仕組みに合うフォントしか選択できないようになってます。