
当サイトで使用しているキャプチャ画像は(【Volar2】の開発ベースになってる「ベーステンプレート」のレイアウトが元になってます。
SIRIUS2には『特定のコンテンツを”部品化”して複数のページで使い回し』できる<モジュール>という機能が搭載されており、サイト内でよく使うコンテンツを一元管理することができます。
(ワードプレスでいうところの「同期パターン」とほぼ同じ)
たとえば『詳細はこちら』というリンクボタンをページの先頭と最後尾の2ヵ所に差し込もうと思ったとき、まずは先頭部のリンクボタンを作りそれをコピーして最後尾にペーストすれば設置は完了です。
しかしながらURLが変更になれば2ヵ所とも修正しなければなりません。
2ヵ所ならまだしも数ヵ所ともなれば面倒だし記述ミスも起こりやすいです。
こういう時に便利な機能がSIRIUS2の<モジュール>機能です。
<モジュール>の新規追加で「モジュール名」を設定→「内容」に表示したい内容を設定して登録します。
(この段階で画像やテキストなどの装飾なども完了させておきます)
あとは登録した『モジュール』を2ヵ所に挿入(埋め込み)するだけで設置は完了します。
実際には下のように独自タグでの表記になります。
これなら後々URLが変更になっても該当する『モジュール』本体のURLを修正するだけで2ヵ所のモジュールに一括で変更が反映されます。
<定型文>機能と似ていますが、<定型文>は編集画面に挿入した後でも”その場で個別に”追加・修正が効きます。
しかしながら<モジュール>はSIRIUS2の独自タグによる挿入なのでその場での修正は効きません。
つまりベースとなる文章やコード自体は使い回ししたいけれど内容に合わせて一部だけを修正したいような場合は<定型文>を、決まった文章や画像やコードなどを使い回ししたい場合は<モジュール>を使うというイメージですね。
モジュール編集画面でつまづきやすいのが[改行タグの挿入]と[有効]設定かもしれません。
「改行タグを挿入する」にチェックを入れると自動改行が有効になります。
(SIRIUS2の編集画面の『<P>タグ改行』と同じです)
こちらを選択するとブラウザ上では自動的に<p></p>タグが補完されます。
(1個の段落として認識される機能)
通常はこちらで問題ないです。
広告コードやスクリプトなどの余計なタグが自動補完されると困る(正常に作動しない)ケースでは「改行タグを挿入しない」にチェックを入れます。
「改行タグを挿入する」にチェックを入れたモジュールは、管理画面での『自動改行』の欄にもチェックが入ります。
ここのチェックを外すとモジュール編集画面では「改行タグを挿入しない」にチェックが入った状態に変わります。
先ほどの画像の右端にある有効のチェックボックスですが、ここにチェックが入っているとそのモジュールは実行されます。
有効のチェックが外れてる場合はモジュールが挿入されていても実行されません。
編集画面に挿入したモジュールを”削除”ではなく”一時的に非表示”にしたい場合などに有効のチェックを外しておきます。
<モジュール>でテキスト中心のモジュールを作成する場合、通常は[改行タグを挿入する]にするでしょう。
しかしながら[改行タグを挿入しない]設定にした場合、文の途中にモジュールを差し込むこともできるようになります。
たとえば「東西南北株式会社」という太字装飾のかかったテキストを何度も使う場合、もちろん定型文に登録しておいて毎回挿入することでも対処は可能です。
ここで「東西南北株式会社」というテキストだけを装飾込みでモジュール化してみます。モジュール名は「我が社」とでもしておきます。
その際[改行タグを挿入しない]に設定します。
サンプルとして下のような文章を用意しました。
「これからの◯◯のビジョンは……」
◯◯の部分に太字設定済みの「東西南北株式会社」を差し込むべく、◯◯を削除→モジュール「我が社」を挿入します。
すると(SIRIUS2の仕様なのか)いったん下のように整形されて(行が分かれて)しまいます。
これをごにょごにょと1行に整形して下のようにします。
これでテキストの途中に「東西南北株式会社」を表示させることができます。
ちなみに整形しないでそのまま表示させた場合はこちらのように文が段に分かれて表示されてしまいます。
やり方としては<定型文>挿入の方が楽かもしれません。
しかしながらモジュールの場合はあとから「東西南北(株)」と名称変更になった場合でも、モジュール本体だけ修正すればあとは一括で変更してくれます。
筆者
<定型文>で挿入した場合でも<検索・置換>機能を使えば一発修正が効きはします。
まあ、こんな使い方もあるというお話です。
この<モジュール>機能ですが各サイトごとに個別のモジュール設定が保存されます。
これはこれで便利な半面、すべてのSIRIUS2サイトに共通のモジュールを埋め込みたいときはかえって面倒です。
そんなときのためにSIRIUS2にはすべてのサイトに共通適用可能な<サイト全体モジュール>機能が搭載れてます。
こちらはサイト管理画面からしか登録・修正が効きません。
追加登録のやり方は通常のモジュールと同じです。
(設定画面は一部異なります)
モジュールを挿入したい箇所にカーソルを移動、モジュールの挿入を選択します。
通常のモジュールと異なるのはここからで、【全体モジュール】タブをクリックし該当モジュールを選択します。
当然のことながら<サイト全体モジュール>で登録した内容を変更すると<サイト全体モジュール>を使用しているすべてのサイトのモジュールに反映されてしまうので注意が必要です。
旧SIRIUS時代から搭載されたいた<モジュール>機能ですが、SIRIUS2になってパワーアップされたのが『モジュール内で別のモジュールを呼び出せる』ようになったことです。(入れ子状態)
これは個人的にはSIRIUS2最大のアップデートかと思います。
これのおかげでどれだけカスタマイズが簡単になったことか。
たとえば下のような「サンプルA」というモジュールがあったとします。
内容欄には途中で別のモジュール「サンプルC」が挿入されてます。
これは「サンプルA」というモジュールを呼び出すと同時に「サンプルC」という入れ子のモジュールも同時に呼び出してくれるというもの。
これを利用すると、たとえば「サンプルA」と「サンプルB」というモジュールがあったとします。
いずれも大枠は共通の内容でそれぞれのモジュール内で内容が一部だけ異なる「サンプルC」と「サンプルD」のデータを読み込ませてみます。
こうすることで内容はほとんど同じで一部だけ異なるモジュールを複数作成することができます。
いわば”<定型文>を挿入後に一部だけを修正する”という作業をモジュールでも再現できるようにしたような雰囲気でしょうか。